交通事故により毎日を不快な症状で過ごさなければならないのは、つらいものです。特に本人しかわからない自覚症状は、その症状が確かにあるという立証できるものが乏しいことがあります。
一例をあげれば、追突事故によりむちうち(診断書には頚椎捻挫とあります)になり、その後耳鳴りがするということもあるようです。むちうちによりめまい、頭痛、耳鳴り、難聴など様々な症状が出現する症状はバレー・リュー症候群と言われます。ブロック注射などで数カ月である程度の症状は改善されるとありますが、その症状は人によって様々です。
耳鳴りもそのひとつとされていますが、耳鳴りにおいて後遺障害が認められることもあります。それには難聴に伴う耳鳴りということを立証しなければなりません。難聴のみによって後遺障害認定がその程度によって認定されているため、耳鳴りもそれに準拠するとされています。
耳鳴りの検査、難聴の検査を耳鼻科でします。前提には交通事故によって耳鳴りの症状が出たという因果関係が必要ですので、事故から数カ月経っての耳鼻科を受診、それによる診断書では因果関係が否定されることがあるようです。
大切なのは、事故後の自覚症状は全部通院している病院で話しておいてください。できればいつ、どんなふうに違和感を感じたなどのメモを書かれることをお勧めします。
以前依頼者の方で、手帳に病院に行ってこの治療をした、先生にはこう言った、先生はこう応えたなど詳細に書かれていた方がいました。カルテに全部書かない先生もいらっしゃいますから、まさに自分の身は自分で守る!ですね。