今まで自宅兼事務所として使っていた自宅マンションは世帯数が多く、年齢層も様々です。
もう定年を迎えられ元気な方々が多いのもありますが、その中のお世話好きな方がサロンを立ち上げられ、住民からアンケートを取りバスハイクや食事会など催されています。
わりと年齢の高い方が参加してあるので、それもあるのでしょうが、終活セミナーということで私が来年からシリーズでお話をさせていただくことになりました。
一番の目的は「気づき」です。知らないよりか知っていたほうがいい。あとで早く知っておけば面倒なことにならずに済んだということのないように、いつかは絶対に来る相続手続きのいろんなことを少しでも理解していただけたらと思います。
一番悪い事態は感情がこじれてしまうこと。これはお金では解決できません。それから先の親類の付き合い方がギクシャクしないように、日ごろからの関係もだいじですが、なぜそういうふうに遺産を分けたのか、それを納得して相続手続きを終わらせるためにも、亡くなられた人の想いを目に見えるものにしておく。これは将来に向けてとても大切なことだと思います。
最近あったご相談です。お母さんは遺言を書きたいと言われているのに、娘さんが争うはずはないからと言って、お母さんの家族を想う気持ちに水を挿されました。遺言作成はあくまでもお母さんが主役。周りの了解や知らせることもしなくていいのです。お母さんが今まで大切にされてきた物をどう分けるかは、お母さんの意思に基づいたものであるべきだからです。
お母さんに万が一のことがあったときには、揉めることがわかっているだけにお母さんの気持ちを思うとスッキリしませんでした。